塩田剛三

さて武術の達人シリーズ行ってみましょう
誰からにしようか迷ったんですけど
とりあえずキャラも立ってて説得力も抜群のこの人から。

塩田剛三、僕この人大好きなんですよ。
もう亡くなった方なんですけど
大体の武道家の人は年老いるにつれて弱くなって行くものなんですが
この人の場合は亡くなる直前まで強かった。


それに武術の世界はファンタジー紙一重
とくに伝説の達人の逸話はにわかには信じがたいものばかり。
その点この人はファンタジー並みの存在でありながら
映像とかの証拠がちゃんと残っていて確実に凄いってとこです。


ちなみにグラップラーバキの渋川剛気のモデルなんですが

しかしまあマンガより実物の方が凄いってもの凄い話です。
実物並みに強くしちゃったら主人公が勝てないですもんね。


まあ興味ある人はとりあえず動画を見てください
この動画はとってもわかりやすいです。


やっぱり手品に見えますか?
僕も合気柔術をかじったことがあるのですが実際に技をかけられたり、習ったりするまで、なかなか信じられないで映像を何度も何度も見直しました。
で今は全然納得して、ああこのタイミングなのかーとか思って見れます。
はっきり言って塩田先生のこの技は打ち合わせとか何もなしで
10回やったら10回成功すると言いきれます。


それに仮に打ち合わせありの劇みたいなものだったとしても
あの年齢であの動きの速さは異常だと思いませんか?あんなの僕でも無理です。
一回見ただけでは技が凄すぎて見逃してしまうんです。
それってのはあまりに余裕でやってて必死さが伝わってこないから
こちらが気づけないんですね、本当に凄い人ってのはいつもそうです。


そして実は合気道はもともと当身8割投げ2割だったと聞きます
当身っていうのは打撃のことなんですが
この演舞とか見てても投げ以外ほとんど使用してないですよね
ということはつまりあれで2割も実力を出してないってことです
めちゃめちゃ手加減してやってるわけですよ
圧倒的過ぎて訳がわかりません


そして凄いなーと思うのは
動画でも出てきますけど
ケネディーの弟のボディーガードに参ったさせてるとこです。
ケネディーの弟のボディーガードってあの有名なシークレットサービスですよ。
ようするに世界で一番重要な要人を守ってる組織の人です。
てことは本当に命のやりとりをするのが仕事の人の中で一番の優秀な人なはずなんですよ、実際にケネディの弟はあの後、誰かに暗殺されるわけですしね、リアルに実戦の中に身を置いている人なわけです。
あの動画では笑ってますけど、本当はあれはあってはならないことのはずです。
だって大統領レベルのボディガードしてる人がどんな理由があろうと
おじいちゃん一人に簡単にやられてたら話にならないでしょう。

実際あのボディガードはそんなに強いわけじゃないけど、
もっともシャレにならない人をシャレにしてしまったという、
わかりやすくもの凄い逸話だと思います。


それに最後の一言がいいですよね。


合気道で一番強い技は自分を殺しに来た相手と友達になることさ」


これに尽きます、だからこそやりがいがあるんですね。


実際に彼に技をかけられると凄く嬉しい気分になったそうですね。
それはなんとなく僕にも経験があってわかる気がして、
あまりに理解を超える技で何メートルも飛ばされたりすると
アドレナリンでまくりで凄くテンションがあがって逆に楽しくなるんですね。
それに歯向かう気も一瞬でなくなりますね。
ああいう自分の世界の常識が一瞬で壊れる瞬間ってのは素晴らしいものです。
結局この世界なんて自分がいなくなったら存在もしないわけで
自分が中に舞うってことは世界がひっくり返るってことなんですよ。
新しい技をかけてもらう度に思います、人間の可能性ってこんなに果てしないのかって。


ああなんかやりたくなって来た、早くまたなんか武術やりたいなー、
出来ればとびきり不思議で強いやつを。