肥田春充と肥田式強健術


肥田春充肥田式強健術を創始した人です。
健康体操の一種に分類されると思うんですが
数多の健康体操がある中、僕がなぜ肥田式強健術に惹かれるのかといえば
肥田式強健術はコンセプトが強烈なんですね。


そもそも肥田式強健術は健康体操とかそんな軟弱な代物ではありません。
健康な人が病気になると健康がいかに大切かわかるといいますよね。
肥田式強健術は健康になる為の体操ではなく
強健になるための体操です。
強健ってのは読んで字のごとく強力に健康ってことです。
健康な人が強健になると健康には戻れなくなるといいます。
最近流行の病弱な人が健康になって健やかにとかそんなぬるい考えではなく
強健になって力強く強烈にってのが強健術ってやつの世界観です。


んで肥田春充なんですが。
とりあえずこの人が強烈です。
ありがちですが子供の頃は虚弱体質でした。
武術の丹田練功法をベースに肥田式強健術を創始します。
彼はたった2年間で超人になりました。



体からはエネルギーが満ち溢れ
杉の八分板を足の形に踏み抜いたりとか
運動場を10周すると、2位に1週分の差をつけて更に追い越して1位になったり。
剣道の突きで大男を10mも吹き飛ばしたり。


脳は活性化しまくりで
黒板の内容を一瞬で隅々まで記憶し、テストは全部15分位で終わり100点以外取ったことないそうですね。それにちょっとした神通力みたいなものもあったみたいです。


などなど数々の信じがたい伝説を残し
強靭な精神力をも身につけました。


そのうち頭が良くなり過ぎたのか世界人類の救済とか言い出し『宇宙倫理の書』なるものを出版してしまう位ぶっ飛んで行き。
最終的に人類の将来を憂い、水もとらない49日間の断食で死去とのこと、サマーディ(即身仏)ですが要は自殺です。


潜在能力を開放し過ぎて既に人間ではなくなっていたんでしょね。
実際に超人とか神人とか仙人と呼ばれていたようです。


そんな危ないメソッドなんですが
この限界のなさに強烈に魅力を感じますね。
それにしてもなんとなく僕もこの人には共感してしまうとこがあるんですよね。
結構やりたいこととか考えも似通ってるし、
彼が残した書や絵なんかにも惹かれる何かを感じます。
サマーディなんかも実はかなり興味があって、
簡単に説明すれば死ぬほど深く瞑想することなんですが
死ぬまでに一度してみたいんですよね
まあこれやったら死んでしまうわけですが
不治の病かなんかでもう死ぬってわかったら是非挑戦してみたいですね。


あっ一応最後に言っておきますけど、ぶっとんでるのは創始者だけで
習ってるほとんどの方は普通に強健で人生を謳歌してらっしゃると思います。
優れたメソッドであることは間違いないと思いますね。