僕の人格にもっとも影響を与えているだろう男

マンガ

今日は奇しくも僕の誕生日なので
親を抜かして僕の人格にもっとも影響を与えているであろう人を紹介。
時として物語の中の人物は現実の人よりも存在感を持つと言いますが、
僕が彼に出会ったのは６歳の頃、小学生になったばかりのころです。
当時、毎週水曜日午後７時に現れる彼とこんなに長く付き合うことになるとは思いも寄りませんでした。
そう彼の名は”孫悟空”ドラゴンボールの主人公です。

まず僕は愛知県で生まれて育ったんだけど
僕の家はたまたま鳥山明の家の近所で同郷の人だったんですね。
僕の地元の友達は皆ここはペンギン村のモデルになった街だと信じて疑いません。
そんなんで特に親近感があった鳥山明先生とドラゴンボールなんですが。


話は変わって僕は以前１０日間瞑想をし続けるって行をしたことがあって
まあ簡単にいえばとっても深い瞑想状態だったわけですが７日目当たりで
頭の中でドラゴンボールのテーマが頭から離れなくなってしまったんです。
もう笑っちゃいましたよ、
ここまで自分の内観の深いとこまで来といて
どんな凄いもんが出てくるかと思えば、まさかドラゴンボールとは。
それ以来ドラゴンボールを自分の中で見直して見たわけです。
そしたら驚愕の事実が発覚。


話はまた飛んですけど
僕の趣味は大きく分けて３つ
武術　パソコン　内観
今更違うとか言ってもめんどくさいので
この際認めちゃいますけど、ぶちゃけ悟りとか興味あります。


んで考えたところ僕の中で初めて出会った悟りキャラって一休さんではなく
悟空だったんですよ。
悟空が悟ってるなんて思ったことない人もいると思うけど
彼は強くなりたい以外の欲はほぼないし、純粋ですよね。
根は明るくて、人を恨んだりすることもないし、
悪事を働こうとは一切考えないし、悪役も最終的にはいつも許す。
謙虚でも謙遜でも低姿勢でもなく、ただそのままでまったく偉ぶらないし
向上すること以外は他に頭にない。
何も考えてないようで本質的なことはいつも全部ちゃんとわかっている。
それでいて仲間を守ろうとしたり友達が死んだりするとちゃんと怒ったりする、
とても人間的な感情を持っている。


悟ってるキャラの特徴だけど
悟空は、なんか面白いことしたり言ったりする訳でもないし
はっきり言ってキャラ薄いんですよ悟空。
でもこんなに多くの人に愛されてて
悟空のこと嫌いだって人には今まで会ったことがない。
実は悟空が登場するときは毎回そこまで強くないことが多くて
大概は敵の方が強い。
それでもなんとなく悟空が出て来ると、これでもう大丈夫って安心するんだよね。
それって読者はみんな悟空ならきっとやってくれるって信じてたし、
鳥山明先生は期待を裏切らない人だって知ってたから。


それでも鳥山明先生は悟空のことを何度も殺したり動けなくして主役を息子の悟飯にして悟空をもう登場させないようにしようとしたけど
でも結局、悟空が出ないとはじまらないんだよね。
だから出さざるを得ない。


鳥山明先生は強くなりすぎてマンネリ化して来た悟空を引っ込めたい、設定を作って引っ込める。
でも結局出さざるを得ない、そして設定の限界の壁を突破して悟空の登場の繰り返しの結果、ドラゴンボールの世界観は物凄いとこまで大きくなっていったわけです。


まず神様に神にならないか？と誘われて
退屈そうという理由で蹴るぐらいじゃ飽き足らず。


死んだら魂だけになるはずなのに
悟空だけ身体が消えない特権を普通にもらい。


最終的に宇宙で一番偉い界王神様に頼まれて悪と戦うことに
界王神様とはタメ口と言うかほぼ対等の立場で意見すら出来る。
それどころかもっと偉い大界王神さまの命をもらって生き返るというありえない待遇。


瞬間移動で一瞬で宇宙中を自由に移動出来て
宇宙そのものを消し去る位の力を持って
実力はほぼ宇宙一。


こんなに出世したキャラはドラゴンボール以降も出て来てないんではないだろうか。


なんか悟空の向上心とか好奇心って無限で限界なんかないんだよね
最終話もそう、相変わらずもっと強くなりたいワクワクしたいって感じで終わる。
悟空は一直線にどこまでもどこまでも強くなりたい、
だからそれに合わせて鳥山明先生は世界観をどんどん大きくせざる得なかった。


んで悟空の台詞でビックリしたのが
悟空をドラゴンボールで生き返らせようとしたとき
自分がいるから悪い奴が地球に引き寄せられて来るんではないかと思うから
あの世も楽しそうだしこっちで修行するから、このまま死んだままにしといてくれ
って発言。


ここまでわかってるとは恐れ入る。
それにめちゃ謙虚でポジティブであまりに執着がない。
そしてあの世もこの世も変わらないとこまで行っちゃってる修行の成果。
いやー実在しないとはいえ凄い。


もうわかってると思うけど
僕が武術やってて全然飽きないのも
ヨガとか瞑想とか修業的なこと好きなのも
きっと悟空の影響だったんだね。


結局自分のルーツってどこにあるのかって探したって
世界の果てにあるわけでもなくて
本当にずっともともとそこにあって
ドラゴンボールには丁度物心ついた頃からなんの疑いもなくずーっと夢中で
自分の中心の近くには無限に向かって一直線に向かっていく孫悟空って存在があったんだね。
何が正しいかわからなくなったら、ただここまで戻って悟空に相談すればいいんだと思う。
幸い子供の頃に何度も復習してるから、彼がいいそうなことは大体分かる。
そう思うとこの時代に生まれて子供の頃にドラゴンボールをリアルタイムで読めて
僕はついてるなー思うんですよ。