武術ってわかりにくいもの

僕なんかはわりと選り好みも少なく幅広く色んなことに知識がある方だと思うのだけど
何に一番造詣が深いかと言えば実は武術なんじゃないかと思う。

この動画の人は多分あんまり有名でもない人なんだけど
わかりやすく凄いよね。
もちろんトリックとかないはずで、厳密に言えばタネはあるのだけど
武術って以外にこういうもので一見すると手品みたいに見えることが多い。


それにしてもこの人の安定感は凄いな。
相当、筋が通っていて重くかつ柔らかく繊細でないとここまでは出来ないと思う。
多分、意識的には普通の人が変わったらくしゃっと潰れてしまう位の勢いで地面に張り付きながら、
普通の人が変わったら空に飛んでいってしまう勢いで上に引っ張られている
感じでバランスをとっているんではないだろうか。


話はちょっとずれるけど深みってのは相反する意識を両立させることで出るもんではないかと思う。


例えば恋愛なんかだと
大好き & 憎らしい = 愛してる
なんてことになったりする


武術ってのは絶対に実際には人に使ってはいけない殺人技を
死を意識した死に際の究極の集中力でもって徹底的に練磨する。
練習を重ねれば重ねるほど、使わない心の鍛錬をしなければいけない
この大いなる矛盾とジレンマそこから生まれる力と深みこそが
武術の世界観の最大の魅力なんではないかと思う。


こんな厳しく複雑なことを一生続けると一体どこに行き着くのか、
達人達は一体最後に何を見たのか
興味はつきない。
武術の話は簡単には終わらないから
次回に続く
次回は達人の紹介でもしてみようと思っております。